2022.7.13

もしも雹が降ってきたら…やっておきたいこと

もしも雹が降ってきたら…やっておきたいこと

「雹が降る」と天気予報で聞いても、実際に雹をみたのはほんの数回。大きさも米粒程度のものがほとんどで、ニュースの雹被害で見るような大粒の物はみたことがありませんでした。

しかし、たまたま訪れていた千葉県市川市で2022年6月3日(金)16時すぎ。ついに「雹被害」と遭遇することとなりました。

雹(ひょう)の被害が想定される箇所を知ろう

この日、群馬ではゴルフボール台、直径約4cm程度の大きさのものが降っていたようです。筆者が市川で見かけた雹はそれよりも小さく3cm程度の物でした。それでも市川でも農業被害17億円程度の被害が出てしまいました。

今回は、家庭で想定される被害をご紹介します。

主に、ボディの凹みが発生します。大きさによっては、ガラスの破損がおこる場合があります。

カーポート

ポリカーボネートで作られた物で経年劣化がみられなければ、破損の心配はなさそうです。どんな物でも言えますが、経年劣化がおこっている場合は、破損に繋がる場合があります。

日除・サンシェード

簾のように、ガラスに対して垂直に設置している場合は被害は出にくいですが、タープのように地面に対して水平に近い設置をしている場合は突き破る可能性があります。

家のガラス

風向きによっては、横風を受けて割れる場合があります。

庭木・植物

木の場合は、葉や枝を落としてしまったり、草木の場合も同様に押し潰してしまったりの被害が想定されます。

雨樋やエアコン等の配管

経年劣化の状況と風向きにもよりますが、破損する可能性があります。

注意報をチェックして備えておこう

この日は、前日から「局地的に非常に激しい雨・落雷・ひょうに注意」の天気予報がありました。

多くの場合は、いわゆるゲリラ豪雨のようにさほど物理的な被害はでないとは思いますが、できる対策はしておきましょう!

カーポートや屋根付きの車庫をお持ちの方は、移動させておきましょう。他に車のカバーを持っていれば、毛布やタオル、段ボールなどを屋根やボンネットなど凹みがでやすい場所に挟んでおくと凹みの被害が減ります。

家のガラス

外出の予定がある場合は、シャッターがあれば締め、なければカーテンを締めておきましょう。ガムテープや段ボールで補強すると割れた時により安全にはなりますが、雹がふる確率を考えると、筆者の独断としてはシャッターとカーテンがおすすめです。

庭木・植物

移動できる大事なものは、屋根の下や室内に移動させておきましょう。庭木の場合は、台風の備え同様に剪定をし大きな被害が出ないように、定期的なメンテナンスがおすすめです。季節柄雹は暖かい時期に発生しやすいので、15分程度降り続き1〜2cm程度積もったとしても、ある程度早く溶けていくので冷害は出にくいと思います。

その他、カーポートの屋根や、雨樋・エアコンの配管などを被害箇所の一例にあげましたが、この辺りは、経年劣化があると、衝撃で壊れる場合があるので、劣化がみられれば早めのメンテナンスを心がけていると安心です。

当日の空模様をチェックしよう!

筆者もそうであるように、雹にあう確率としては低いかもしれません。今回体験した状況を元に雹が降ってきたらできること、実際したことをみていきましょう。

<状況>

  1. 空が暗くなり、風が急に冷たくなり、次第に雷の音が聞こえる
    皆さんが一番体験しているであろう、いわゆるゲリラ豪雨や、夕立のはじまりのような状況です。
  2. ざっと雨が降り出す。雨に混じって、小さな雹がふる。
    急速に雨が降り出しますが、雹は小さいです。屋外にいる人は、できれば屋根のある場所に移動しましょう。
    在宅の場合は、保護できる物は保護していきましょう。ただし、この時間は短いので無理しない範囲で行いましょう。
  3. 次第に雹が大きくなり、横殴りになる。
    筆者がいた部屋はリビングで、廊下を挟んで玄関。風上は玄関で、玄関ドアに打ち付けた雹の音で会話が困難な程でした。
  4. 降り始めから15分ほどで小雨へ
    雷の音もなくなり、段々と晴れていきました。

天気の移り変わりは、皆さんも一度は体験しているであろう、夕立やゲリラ豪雨と似ています。雹が降ってきたら、早め早めに行動しましょう。時間にして15分程度でしたが、雹の大きさを考えると当たると痛いですし、怪我をする場合もあるので、無理をせず状況を見守りましょう。

雹(ひょう)が降ってきてからできること

雹が降ってきたら、一番は身を守ることを優先しましょう。もし余裕があれば下記の2つを試してください。ただし、急速に雹は強くなりますので、絶対に無理はしないでください。

おすすめ1:車を守れ!

もしも、屋根のない駐車場に駐車している場合は、毛布または、段ボールを載せましょう。個人的におすすめは、時期的にもタオルケットやバスタオル。さっと、広範囲が覆えるものを被せましょう。シーツなど薄いと、ちょっと保護の効果は薄れるかもしれません。

外に出る際は、タオルや帽子などを被って短時間を心がけてください。雹が降り始めてから、強くなるまであまり時間がありません。タイミングがあえば、対応をおすすめしますが、怪我に繋がる場合もありますので、強くなったと感じたら作業を速やかに中断しましょう。

ちなみに、今回の3cm程度の大きさの雹では、ガラスが割れたり、塗装が剥がれることはありませんでした。ですが、車体には満遍なく小さな凹みが発生しました。
任意の車両保険に加入をしていれば、補償の対象になります。ボディが凹んでしまったり、ガラスやライト類が破損してしまった場合でも、保険会社へ連絡しましょう。

おすすめ2:ガラスを守れ!

もしも、雹が降ってきたら風上のシャッターを閉めましょう。余裕がない場合は、カーテンを締めておくだけでも、割れた時の飛散を抑えられるのでおすすめです。天窓などがある場合は、念の為真下から避難しましょう。

ガラスの破損をはじめ雨樋やエアコン等の配管の破損などの雹害は、建物を対象にした火災保険や自然災害保険に加入していれば同様に対象となりますので、破損箇所を確認して、写真をとっておきましょう。

雹(ひょう)が止んだ後に起こる想定外だったこと

火災報知設備のベルがなる

雹がたまたまアパートの非常ベル(発信機)を押してしまったようで、轟音と混じって、ジリジリと警報が鳴り響いてしまいました。

このベルが押されると、建物の中にある受信機に連絡がいき、どの階で押されたかの情報が記される仕組みになっています。火災が発生していない場合や誤作動が疑われる場合は、まずはビルの管理会社へ連絡しましょう。管理会社がわからない場合や、火災の発生が疑われる場合は、消防(119)に連絡しましょう。

消防車が到着すると、火災報知設備の確認が行われ、全室に声かけをしてもらい、問題なければベルを止めてくれます。火事以外の緊急事態や、見えない場所で火の手が上がっている場合も考えられますので、自分の判断で止めずに、管理会社や消防に連絡しましょう。

アパートなどの場合は、ベルが鳴っても自動で消防に連絡がいくシステムではないので、「いつか誰かがきてくれる」と期待せず、連絡して止めてもらい、早めに日常に戻りましょ!

まとめ

筆者が体験した人生初の雹被害を元に、もしも雹が降ってきたらをご紹介しました。近年、雹の被害のニュースは増えつつありますが、局所的な印象もあり、被害に会うことも稀なことかもしれません。

雹の予報はこの時には、関東全域に出ていたけど、降ったエリアはかなり局所的。空を見ていたら雹と雨の違いがわかるかといえば・・・素人には全くわからない!筆者自身は車は持っていませんが、大気が不安定な時期は、ある程度損害を防ぐ手段として、タオルケットを早めに出しておこうと思いました。

もしも、雹が降ってきたら参考にしてみてください。

もしも編集者
もしも編集

もしも編集者です。

コメント

  1. 通りすがりの猫 より:

    毛布か・・・素早い行動ができるか・・・!!!

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